オンボーディング Onboarding 「新卒社員」や「中途社員」が辞めない仕組みづくり
『オンボーディング』とは、新入社員をスムーズに社内に溶け込ませ、パフォーマンスを上げさせるための一連の仕組みづくりを言います。この冊子ではHR先進国であるアメリカ企業の事例も踏まえ、人材育成のための最新のメソッドを解説。
オンボーディングの具体的な取り組み方をご紹介しています。
オンボーディング
公開日:2019.12.25
化粧品や健康食品を通じ、いつまでも健康でありたいと願う方々をサポートしている株式会社協和(以下、協和)。高純度・高実感ブランド『fracora(フラコラ)』を展開しています。ミドルエイジ女性のハリのある美しさと透明感をサポートするサプリメント『プラセンタつぶ』は、5年連続プラセンタNo.1に(※1)。また、肌のくすみをケアし、なめらかな肌に導く『プラセンタエキス原液』は1,200万本を突破した人気No.1商品です(※2)。
※1 H・Bフーズマーケティング便覧2014~2018 No.2 2012~2016年商品実績 (株)富士経済
※2 累計販売本数(30mL換算)2019年9月末実績 (株)協和調べ
このように化粧品・健康食品業界で数多くの実績を上げている協和には、お客様の美と健康のため、社外すら巻き込んで知恵を出し合うための文化『ワイガヤ』があります。
お客様一人ひとりに寄り添い、Only for Youのサービスを提供するには、自社だけでなく、専門の知識をもつパートナー企業の方々にご協力いただいてこそ実現できると考えています。知恵の協業をすすめるためにワイガヤ文化が育ってきたようです。
なぜこの文化が生まれ、社内にどのような影響を与えているのでしょうか。
今回、HR BLOG編集部では、株式会社協和 人事・総務・経理 チーム長の小泉宏徳氏、カスタマーコミュニケーションチーム PR担当リーダー 上間秀美氏に協和の『ワイガヤ』文化や社内制度についてお話を伺いました。
目次
弊社では「人が会話するところから新しいアイデアが生まれる」という考え方のもと、「多くの人が知恵を出し合うための会話」を推奨しています。これを『ワイガヤ文化』と呼び、最も重要な経営方針のひとつになっています。
文化が生まれたのは、お客様に貢献するためです。社員の心理的抵抗を減らすためでもあります。私たちは中途入社がほとんどなので、新しく入社された方が「どんな能力があるのか」「どんな経験をしてきたのか」を知る必要があります。そのために社員の心理的抵抗を減らし、社員のことをもっと知るために、社内で「ワイワイガヤガヤ」する場が必要であると感じました。
今では社員同士、いろんなことを言える雰囲気になっています。会話を通じて情報共有もオープンにして、共にうまくコミュニケーションをとることができていると感じます。
特に週に一度の『全社ミーティング』では『ワイガヤ』をするための情報共有をしています。この会議にパートナー企業の方も入っていただいています。なぜなら、所属する会社は違えど共にお客様に喜んでもらうという共通のゴールに向かって取り組む「仲間」だからです。やはりお客様の美と健康を考えるうえで、私たちは「お客様がきれいになるためにはどうすればいいのか」ということを常に考えなければなりませんし、パートナー企業の方にも社員と同じ気持ちで考えていただきたいと思っています。
この『ワイガヤ文化』が浸透しているので、誰がパートナー企業の方なのかもわからなくなるときもありますね(笑)。そのくらい社員とパートナー企業の方は分け隔てなく接することができていますし、情報共有もオープンにして共にコミュニケーションをとっています。
また弊社は『フリーアドレス』も取り入れています。『フリーアドレス』とは、毎日自由に席を決めることができるというもの。個人の持ち物はロッカーに入れておけるのでどのデスクでも使えます。チームを越えたメンバーがその日の気分に合わせて席を選び、ワイワイガヤガヤ話をして、新しいアイデアを出すための取り組みです。
たとえば「今日からあるプロジェクトが開始されるから○○さんの隣で一緒に仕事をしよう」とか、「集中力を高めるため、スタンディングデスクで仕事をしよう」など、状況や気分によって仕事場を変えることができます。もちろん『フリーアドレス』は社員だけでなく、パートナー企業の方も利用しています。
『フリーアドレス』にすることで質問しやすい雰囲気づくりができていると感じています。やっぱり対面で会話した方が相手に情報が伝わりやすいですし、そこからいろんなアイデアが生まれます。「ただメールを相手に送ってそれで終了」というコミュニケーションのとり方はすごくもったいないですよね。お客様の美と健康を考えるうえで、たった一人で悶々と考え続けるのでは、よいアウトプットを生み出すのはとても難しいと思います。
やはりお互いにアイデアを出し合って付加価値を高めていくことがお客様への貢献につながっていくと思います。
『フリーアドレス』にすることで、社員やパートナー企業の方たちがアイデアを出しやすい雰囲気づくりのための場を提供できていると感じています。
弊社では『ワイガヤ文化』の他に、『フラコラバー』という社内制度もあります。これは就業後に社内のカフェスペースがバーとなり、社員の交流の場となる取り組みです。バーでは100円で缶ビール、サワー、おつまみを楽しむことができます。社員がふらっとバーに来て、仕事の話やプライベートの話をします。パートナー企業の方が参加することも!オフの情報交換の時間として有効活用でき、「今まで知らなかったけど共通の趣味があった」「新しく入社した社員と話ができてよかった」という声も届いています。
「チームの縦だけの関係ではいいアイデアは生まれない。チームを超えた横や斜めのコミュニケーションがあってこそ、斬新なアイデアが生まれ、お客様に貢献できる」という考えから、『フリーアドレス』や『フラコラバー』の環境ができました。
弊社は中途社員の方がほとんどなので、入社してすぐの段階では弊社の文化になじめない方もいらっしゃいます。でもこういう交流の場を提供することによって、新しく入社した方の顔や名前を知る機会にもなり、共通の話題が生まれることもあります。社員同士やパートナー企業の方とのコミュニケーションが自然と生まれるだけでなく、お酒を片手にワイワイガヤガヤしているときやリラックスしているときによいアイデアが生まれることもあるのでどんどん利用していきたいですね。
化粧品・健康食品業界で数多くの実績を上げている株式会社協和。お客様ひとりひとりに合わせた商品やサービスを提供するために、協和の『ワイガヤ文化』には社員やパートナー企業の方の想いが詰まっていました。次回後編では、感謝の言葉を伝え合う『感謝の木』やキャリアアップ支援制度『キャリア支援10%ルール』についてお話しします。
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