セントケア・ホールディング株式会社 様
配属後の新卒社員の状況把握が格段に向上!各地域事業会社との情報共有によって、
社内全体が人材育成をバックアップする姿勢に
概要
セントケア・ホールディング株式会社
MotifyHR利用対象者数 100人(登録者数)
80人(平均使用者数)
導入の目的
- 内定者、新卒社員の状況把握
- びっくり退職を防ぎたい
MotifyHRがもたらした主な効果
- 内定者、新卒社員のコミュニケーション活性化
- 各地域事業会社に配属された新卒社員の状況把握が可能に
- 人事が各地域事業会社と情報連携、サポートしやすい体制の構築
一番の課題は新卒社員の状況把握と内定者とのコミュニケーション構築
38年前に創業したセントケア・グループ。その設立のきっかけは、現会長が抱えていた働き方に対する疑問でした。「今の仕事に、従業員はやりがいを感じるだろうか。自信と誇りを持って働ける会社をつくりたい」。その思いから生まれたのが同社です。まだ高齢者社会や介護が社会的な問題になる前から、民間の企業としてスタート。親会社であるセントケア・ホールディング株式会社を中心に全国に558箇所の営業所を展開し、セントケア・グループとしてトータル介護サービスを提供しています。
高まる社会的な需要に応じて毎年新卒採用を行っている同社ですが、人材育成については課題を抱えていました。それは、全国各地に地域事業会社があるため、採用後の状況把握が困難であるということ。さらに、内定者との相互コミュニケーションについても改善の必要を感じていたそうです。
そこで新たなツールを取り入れたいと選んだのが、HRシステムの導入でした。課題を解決するために、内定者と新卒社員を対象にMotifyHRの使用を開始。採用を担当する人材開発課の担当者と、各地域に配属された新卒社員やコロナ禍でなかなか実際に顔を合わせられない内定者との専用ツールとして運用を始めました。
今回は同社人事部の人材開発課、吉田祐菜(よしだ ゆうな)氏に、実際の経緯や導入後の変化などについてお聞きします。
自分以外はすべてお客様という考えのもと、お客様第一主義で対応していく――――
弊社では創業以来、在宅介護を中心にサービスを展開してきました。住み慣れた街、住み慣れた家で、ずっと一緒に暮らしていきたい。そんな思いを叶えるために、介護を受けられる方だけでなく生活を共にするご家族までまるごとケアできる介護を目指してきました。弊社には、「自分以外はすべてお客様」という考え方があり、サービスを受けるご本人、ご家族、地域の方々はもちろん、社内でも私たち人材開発課では新卒社員含めた従業員、内定者、就職活動を行う学生さんたちすべてがお客様という考えのもと、対応をするように心がけています。だからこそ、私たち人材開発課が新卒社員や内定者とどうやったらよりよいコミュニケーションを取っていけるのか、現状把握できていない部分をどう補えばいいのか模索していました。
何か起こっても気づけない状況に危惧していた――――
特に大きな課題となっていたのは、採用後の新卒社員とのコミュニケーションです。弊社は全国で介護サービスを展開しているため、各地域会社に配属後はどうしても物理的な距離によって状況が把握しづらい状況でした。また、内定者とはより密なコミュニケーションを相互的に構築していきたいという希望も持っていました。入社前に取り組んでもらう内定者課題というものはありましたが、それだけではこちらからの一方通行の連絡になりがち。内定者からも積極的に連絡がきたり、発信してもらえたりするような仕組みがあれば、入社前のモチベーション維持にも役立ち、関係性がよくなるはずと考えたのです。
退職を防ぐためにケアの体制を整えたい――――
とても残念なことですが、新卒社員が退職するときになって、初めて私たちが状況を把握するということもありました。現状把握の難しさを実感するとともに、もっと何かできたのではないか、このままでは突然の退職を防ぐことはできない、と考え会社全体でケアできる仕組みを検討し、候補にあがったのが、HRシステムの導入です。自社に合うツールがあれば、新卒社員・内定者ともに現状を把握しやすくなるだけでなく、さまざまな進捗確認や連絡手段としても使うことができ、業務の効率化にもつながります。
見えない部分を知るためには新たな仕組みが必要。
自社が求める機能をもれなく搭載していたMotifyHRとの出会い
システム導入への道。決め手は内容+サポート体制――――
採用を成功させ、定着率を上げるためには常に新しい取り組みや手法を検討していく必要があります。そのためHR EXPOなどに参加し、情報収集を行っていました。そんな時にたまたま知ったのがMotifyHRだったのです。弊社が求めていたエンゲージメントやオンボーディングについての機能がしっかりと搭載されていること、さらにパソコンがなくてもスマホのアプリで使用できることがとても魅力的でした。コスト面でも導入しやすく、使い方のサポート体制もしっかりしているので、安心してお任せできると思いました。さらに、その時は私たち人材開発課の体制が大きく変わった時でもあり、新しいものを受け入れるのによいタイミングだったと思います。
思った以上にスムーズな浸透。対象世代にもマッチしていた――――
新しいシステムの導入にはトラブルがつきものですが、特に問題なく進みました。対象が新卒社員と内定者だったことが功を奏したともいえます。デジタルネイティブ世代のため、アプリのインストールから登録、使用までスムーズに進みましたが、少しだけ新卒社員を混乱させてしまったのが、連絡方法です。それまで使っていた連絡用のメッセンジャーアプリと新たに導入したMotifyHRの「トーク機能」、どちらを使ったらいいのかわからなくなって、連絡方法が煩雑になってしまった時期がありました。私たちは最初からコミュニケーションツールを一本化することを考えていたので、MotifyHR導入後は、それまでのメッセンジャーアプリの使用を禁止して、徹底周知させるようにしていきました。
人材開発課と地域会社で情報を共有
会社全体で人材育成できる体制に
地域会社も含めてグループ全体で人材育成が可能に――――
これまでは地域事業会社との情報共有が難しく、新卒の育成についてお互いに悩む部分が多かったのですが、MotifyHRのシステムを活用することでとても改善できました。エンゲージメント機能を使って「働きがい」や「エンゲージメント」について可視化でき、不安要素を抱える新卒に気づくことができるのは、最重要課題としていた現状把握を可能にし、そのおかげで退職のなどの兆候を見逃すことなくケアできるようになりました。地域事業会社にはエンゲージメントレポートや私たちが行った面談結果を月に一度フィードバックしているのですが、「新卒一人ひとりの情報が分かって育成に役に立つ」と重要視してくれています。全国に展開する会社であっても、人材育成に対して会社全体で取り組めるという理想的な環境が整ってきました。
搭載された機能をまんべんなく活用――――
機能の使い方として、よく使うのは、エンゲージメント、動画配信などですね。また、研修時はチェックイン機能を必ず入力してもらいます。その様子によっては個別に連絡をして状況を聞き出せるのがとても有効ですね。不安を抱えていないか、モチベーションはどうかなど、表情のアイコンで察することができます。また、1on1は研修レポート提出、カンパニーボードは質問ボックスのような感じで活用しています。
想定外の効果も人材の定着を高めてびっくり退職を防ぐ
意外な活用方法も魅力――――
一般的な活用はもちろん、季節に合わせてプロフィール写真を変えたり、趣味が増えたら追記されていたりなど楽しんで使ってもらっていて、見ている側も人柄が分かるのがよいですね。内定者のプロフィール写真が卒業式の袴姿になっていたりすると、季節を感じて感慨深い気持ちになります。また、ニュースフィードへの投稿は定期的にしていて、研修前後のお知らせなど、活用できる範囲が広いのも魅力的です。今後は新卒者や内定者からの発信にも活用していこうと考えています。
コロナ禍でも内定者のエンゲージメントとモチベーションに効果――――
今は新型コロナウイルスの感染拡大のために、採用活動もオンラインが多く、実際に会ったり話したりするのが難しい状況です。そしてこれがいつまで続くのか、誰にも予測が付かず、不安に思っている内定者も多いのではないかと思います。そんな状況でMotifyHRがあれば、内定者は会社の様子を知ることができ、人材開発課や内定者同士とつながりを持つことができます。入社前から仲間意識を育むことは安心感を高め、入社前の不安の軽減につながるでしょう。これは会社に対するエンゲージメントやモチベーションの維持にも効果的で、入社後の定着に大きく影響すると期待しています。
今後も採用や人材育成で会社を支えていくために――――
現在は新卒社員と内定者に限定してMotifyHRを使用していますが、新卒社員や内定者にも、もっと積極的に使ってもらえるような方法を計画中です。さらに、使用範囲を広めて既存社員に対しても使うことを検討しています。創業者が大切にしてきた「従業員が誇りを持って働ける会社にすること」を守っていくのが、私たち人材開発課の使命。今後もMotifyHRを活用して、採用面でしっかりと会社を支えていきます。